【個人再生】躁うつとの付き合い──10年通った精神科で気づいたこと

こんにちは、再生パパです。

今日は月に一度の精神科通院日でした。
もう10年ほど通っている先生との時間は、いまの自分にとって心のセーフティネットのような存在です。


躁うつと共に生きるということ

私はいわゆる「双極性障害(躁うつ病)」を抱えながら日々を過ごしています。
良い時期と悪い時期を波のように繰り返す中で、安定した生活を送るというのは簡単なことではありません。

でも先生は、そんな自分を一度も否定することなく、いつも落ち着いた声で寄り添ってくれます。
ただ話を聞いてくれるだけでなく、「どうしたら今より少し楽になるか」を一緒に考えてくれる。
そんな時間があることに、私はずっと救われてきました。


借金の話を初めてした日

前回の診察では、思い切って借金のことを話しました。
家族に隠していたこと、返済が追いつかなくなっている現実、
そして「もし離婚になったら」「自己破産になるかもしれない」という不安――

さらに、「もう死んでしまったほうが楽かもしれない」と思ってしまっていたことも正直に打ち明けました。
すると先生は、静かに、でも力強くこう言ったのです。

「死なないって約束できないなら、今すぐ入院だよ」

その言葉に、一瞬で現実に引き戻されたのを今でも覚えています。
本気で自分の命を心配してくれている人が目の前にいるという事実に、胸が詰まりました。


一歩踏み出した「個人再生」という選択

それからの1ヶ月、弁護士との面談を何度も重ね、
最終的に私は個人再生という制度を選ぶことにしました。

今日の診察では、そのことを報告しました。
先生は「よく決断したね」と言ってくれた反面、
「その制度、よく知らないなぁ」と少し首をかしげてもいました。

そうなんです。
普通に生活している人には、借金や債務整理、個人再生なんて、まるで遠い世界の話のように感じる
でも、私のようにどうにもならなくなって初めて、その制度の存在を知る人も多い。

制度自体はしっかり用意されているのに、
本当に必要な人ほど、その情報にたどり着けない現実があるんだと感じました。


完治ではなく「付き合い方」

躁うつが「完全に治る」ことは正直あまり期待していません。
でも、それでもいいと思っています。
無理に治そうとしなくても、うまく付き合いながら、今を大事に生きていければいい

大事なのは「ひとりじゃない」と思えること。
先生がいて、弁護士がいて、家族がいて、
たとえ距離があっても心を寄せてくれる人がいる。

そんな人たちの存在が、私の明日をつくってくれています。


心と暮らし、どちらも整える

これから先、借金の返済や手続きはまだ続きます。
でも、ただ数字を減らしていくだけでなく、心も整えていきたい
生活と気持ち、両方のバランスを取りながら、
自分を責めず、責任は持ちつつ、少しずつ前に進んでいけたら――

そう思えるようになったのは、10年通った精神科での時間があったからだと、心から感じています。

焦らず、ゆっくり、だけど確実に。
今日もまた、一歩ずつ。

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