こんにちは、再生パパです。
借金をしてから、気がつけば10年近くが経ちました。
最初にお金を借りたのは、ちょっとした生活費の足しにと思って手を出した消費者金融でした。額にして30万円にも満たない金額。
当時は「すぐに返せるだろう」「これくらいなら問題ない」と、自分に言い訳をしていたのを覚えています。
けれど、月日が経つにつれ、その借金は形を変えて膨らみ続けました。
クレジットカードでのキャッシング、後払いサービスの乱用、iPhoneの転売など、
「何とかしなきゃ」と焦る気持ちばかりが先走り、次第に自分でもコントロールが効かなくなっていったのです。
ひとりで抱え込んだ罪悪感と孤独
返済の催促がくるたび、胸が締めつけられるような思いをしました。
「いつか家族にバレるんじゃないか」
「自分はとんでもないことをしてしまったのではないか」
それでも、妻や親にはどうしても打ち明けられませんでした。
迷惑をかけたくないという思いと、自分の弱さを認めたくないというプライドが邪魔をしていたのです。
インターネットで「借金 解決方法」や「自己破産 体験談」といったキーワードで検索する毎日。
どれも表面的な情報ばかりで、「本当の意味で気持ちをわかってくれる人」がいないことが、なによりも辛かった気がします。
救われたのは、学生時代からの親友
そんな私にとって、最初に心を開けた相手は学生時代からの親友TとMでした。
Tは不動産会社でバリバリ働くビジネスマン、Mは真面目な公務員。二人とも既に家庭を持ち、マイホームも購入済み。
年に2回ほど会っては昔話をしながらお酒を酌み交わす、そんなゆるやかな関係です。
正直、彼らに話すときは震えるほど緊張しました。
「こんな話、引かれるかもしれない」「もう昔のようには付き合ってくれないかも」と。
でも、そんな不安は杞憂でした。
Tは「奥さんにちゃんと話すのが第一歩だ」と言ってくれました。
Mは「最悪、自己破産も選択肢にあるし、生活保護だって恥ずかしいことじゃない」と、冷静かつ現実的なアドバイスをくれました。
そして二人とも、最後には「でも何があっても命までは取られないからな」と笑って言ってくれたのです。
その瞬間、私は涙が出るほど心が軽くなりました。
「話してよかった」と心から思いました。
もし、今つらさを抱えている人がいたら
借金は、してしまったら終わりではありません。
もちろん、しないに越したことはない。
けれど、してしまったとしても、それをどう向き合っていくかが大切だと今では感じています。
私もまだ完全に再生したわけではありません。
手続きや返済に追われ、苦しい時期は続いています。
それでも、心から話せる相手がいることで、日々を乗り越えていく力をもらっています。
もし今、あなたがひとりで抱え込んでいて、誰にも相談できずにいるなら、
私はあなたに伝えたい。
どうか、ひとりで抱え込まないでください。
顔も名前も知らない私のような人間でも、話を聞くことはできます。
それだけで少しでも心が軽くなるのなら、それは大きな一歩です。
そして、きっとその一歩が、これからのあなたの未来を変えるかもしれません。
人生はやり直せます。
借金をしてしまったからといって、価値のない人間になったわけではありません。
私は今、自分の家族と向き合い、未来を見つめ直すために、今日も一歩を踏み出しています。
いつでも、ここにいます。
あなたのその想いに、そっと寄り添いたい。
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